環境省「環境報告ガイドライン」の5年ぶりの改訂発行(2012年4月)、GRIによるGRIガイドライン第4版(G4)の草案公表(2012年6月)、統合報告審議会(IIRC)の統合報告フレームワーク草案のアウトライン公開(2012年7月)など、サステナビリティレポートを含むCSRレポート、アニュアルレポートを取り巻く状況は刻一刻と変化しつつあります。
「さまざまな開示枠組みのトレンドをどう理解し、自社のレポーティングに活用すべきか?」「何をどのように報告するのが効果的なのか?」
実務担当者の多くが抱える課題に対し、CSRの第一人者、上智大学上妻教授より、グローバルなガイドライン等が指し示す方向性についてご講演いただきます。
また、企業のCSR活動、レポーティング実務を多数支援している弊社コンサルタントが、実務サポートの視点からその対応方法についてお伝えします。
質疑応答の時間を通常より長く設定(40分)し、あらかじめいただいたご質問に、会場にて順次回答していきます。 また、昨年開催のCSR特講で有償配布しました、レポーティングの基盤づくりに参考となる活動面のタスクリストを無料配布いたします。
統合レポート、CSRレポート、サステナビリティレポート、アニュアルレポートなどの制作にかかわる皆さまのご参加をお待ちしております。
2012年10月18日(木)
開場12:45
開会13:00
閉会15:45(2時間45分)
開場17:10
開会17:30
閉会20:15(2時間45分)
第1回 | 第2回 |
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13:00 | 17:30 | 主催者あいさつ |
13:05 | 17:35 |
「サステナビリティレポーティングに関わる最新動向」 「統合報告」とはそもそも何なのか?G4の改訂のポイントは?等々、知っているようで実は曖昧に理解していることも少なくありません。レポーティングに関する国内外の最新トレンドを踏まえ、来年度のレポート作成に向けて押さえておくべきポイントなどをお話いただきます。 |
14:00 | 18:30 |
「各種レポーティングへの対応のありかた」 活動面は以前のまま、レポート制作のみ内容を切り替えようとした場合どこにキシミが生じるか、どのような活動や体制が求められるのかなど、これから推進していく対応のあり方について解説します。 |
15:05 | 19:35 | 質疑応答(40分) |
15:45 | 20:15 | 閉会 |
サステナビリティレポーティングに関わる最新動向
上智大学経済学部 教授 上妻 義直 氏
「CSR報告のトレンドと留意点」と題し、1時間あまりにわたって3つのテーマを中心に密度の濃いご講演をいただきました。①「環境報告ガイドライン2012年版」では、ガイドラインの改正内容や重要な視点について、改訂検討委員会の委員長をつとめられた先生ならではの分かりやすいご説明、②「GRIガイドラインG4草案」では、アプリケーションレベルの廃止、報告範囲の拡張、マネジメントアプローチの開示などの注目すべきポイント、③「統合報告」では、基本となる考え方、具体的な開示形式の解説など、直感的に理解できるたとえや事例が満載のお話をいただきました。ご参加の皆様からは、トレンドの背景や実務に直結する押さえるべきポイントがよく理解できた、またお話を伺いたいなどの感想を頂戴しました。
「各種レポーティングへの対応のありかた」
(株)サステナビリティ会計事務所/サスティービー・コミュニケーションズ(株)
代表取締役 福島 隆史
「開示面」と「取組面」の2つの側面に分けて、それぞれ「現在の姿」と付随する課題、「ありたい姿」とそこに到達するために行なうべき取り組みの勘所を解説しました。「開示面」においては、レポートの開示パターン、コア情報の確立と情報データベースの活用、あるべき情報提供に向けた計画立案など、「取組面」においては、PDCAの改善、中期経営計画とCSRの関係、KPI設定のポイント、社会貢献活動、ステークホルダーエンゲージメントなど、実務の実態に即した実用的なお話をさせていただきました。ご参加者アンケートでは、日頃から悩んでいることについて、分かりやすく有効なヒントが得られた、企業の取り組み実態や課題について共感した、などのお声を頂戴しました。
関連トピックス
(株)サステナビリティ会計事務所/サスティービー・コミュニケーションズ(株)
マネージャー 中島 史博 コンサルタント 堀江 美保
レポーティング関連トピックスとして、①「ダウジョーンズ・サステナビリティ・インデックス2012よりサプライチェーンに関する変更のポイント」②「GRIガイドラインG4ドラフトでの追加・変更項目の特徴」③「統合報告の構成・内容イメージの例」をご紹介いたしました。